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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鸚鵡小町のつづき

工藤さん、いつものように少し小首をかしげたような感じで常座に立ち、歌道に熱心な陽成天皇が「出羽の国小野の良実が娘に小野の小町」は、ならびなき歌の上手だったが、今は百歳の姥となつて関寺あたりにいると聞かれて、御憐の歌を下さった。その返歌によっては重ねて題を下すべきとのお言葉があったと語ります。

そして、これからその小町の所へ急いで行くと述べてワキ座に着座します。

一声の囃子になりシテの出。この日は、亀井実さんの大鼓と幸清次郎さんの小鼓が、柔らかく絡み合い良い雰囲気。大鼓もこんな雰囲気が出せるんだなあと、しみじみ思ったところです。

やがてシテの小野小町が笠を被り、杖をついて登場します。
さすが百歳の老婆ということで、歩みもゆっくりと、途中二ノ松で休息の型をしますが、この休息の場での大小がまた趣深いものでした。
再び歩み始めてシテは常座に立ち、一セイ「身は一人、我は誰をか松坂や。四の宮河原四つの辻」と徘徊する我が身を嘆き、サシ、上歌と謡います。

ワキはシテに小町かと呼び掛けますが、これにシテはワキを向き、一呼吸置いてから「見奉れば雲の上人にてましますか」と答えます。この一呼吸が老いを感じさせるところ。さらに笠をとって左手に持ち、何事かとワキに問いかけます。
ワキは何処に住まいするのかと問い、この関寺あたりに日を過ごしていると問答が続く形です。

さらに、ワキとシテは掛け合いで関寺あたりの風光を述べ、地の上歌「立出で見れば深山辺の」で常座からワキ正へと出、周囲を見回しながら、関寺近くから見渡される名所を数え上げる名所教えとなり、上歌の終わりで常座に戻ります。

シテは都恋しい時は都路に出て物乞いをし、また関寺に戻るという暮らしをしていると述べ杖を置いて下居。笠を置いてワキを向く形です。

さらにシテとワキの問答が続いていきますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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