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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

千鳥さらにつづき

太郎冠者はまず伊勢路で、子供が千鳥をふせるのを見たのが面白かったと話します。
話をするには相手がいります、ということで酒屋が相手をすることになりますが、さらに「千鳥がいりまする」と言い、酒屋が千鳥には何が良かろうかと思案していると、あの樽が良いと太郎冠者が言い出します。

千鳥には大きすぎないか、いや千鳥だと思えば千鳥になる、とまあ分かったような分からないような言い合いの末、酒屋が「浜千鳥の友呼ぶ声は」太郎冠者が「チリチリヤ、チリチリ」と謡い舞いになります。太郎冠者は酒屋の目を盗んで、千鳥に擬した酒樽を持ち去ろうとしますが、酒屋が気付いて戻されてしまいます。

次はなんの話か、ということで祭に山鉾を引くところを見せることになります。
今度は酒樽を山鉾に擬することになり、山鉾には小さすぎないか、いや山鉾と思えば山鉾になる、とまたまた言い合いの末に、酒屋が囃し、太郎冠者が酒樽に巻いておいた布を引いて山鉾を引く様を見せます。
今度も太郎冠者は、山鉾を引くように酒樽を持ち逃げしようとしますが、またまた酒屋に止められてしまいます。

この千鳥、山鉾の仕方話は、二人のやり取り、囃す仕方ともに大変面白いもの。
千鳥や山鉾になぞらえるのに酒樽が大きすぎないか、小さすぎないかという対比もうまくできた話です。

さてなかなかうまくいかない太郎冠者「忙しい」ので代わりを取りに帰ると言い出します。これってなかなか人間心理をついているところで、帰る言われると止めたくなるのが人情というもの。
案の定、酒屋は太郎冠者を引き留め、もう一つ話をしてくれてうまくできたら、代わりなしに酒樽を持たせようという次第になります。

今度は流鏑馬の話をしようということになり、酒屋は「馬場のけ、馬場のけ」と馬場先の人を払う役になり、太郎冠者は杖竹を馬に見立ててまたがり「お馬が参る、お馬が参る」と走り回ります。
二人で舞台を廻り歩くうちに、太郎冠者が隙を見て酒樽を取って逃げ、酒屋が追い込んで留。
息の合った楽しい舞台でした。
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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