FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

船弁慶さらにさらにつづき

船を持って登場したアイは、地謡前に船を据え、自ら棹を取って一行に船に乗るよう促します。
義経、郎等一人が先ず乗り込み、弁慶も促されて乗り込むとアイが船を漕ぎ出します。

宗彦さんの間狂言というのは、たぶん初めて拝見したと思うのですが、若さのあるキビキビとした船頭振りで、好感持てるもの。
最初にシーっと海上を一撫でしてから、ゆっくりと漕ぎ出します。棹は割と太めの青竹の様子で、あまり見かけない太さです。現地調達だったのでしょうか?

この船の漕ぎ出しから、浪が強くなる様は間狂言の腕の見せ所ですが、最初は門出に天気が良く目出度いと言ったり、屈強の水手を乗せていると自慢して弁慶に褒められて喜んだり、割合のんびりとした進行ですが、難しい雲が出た言っているうちに浪が押し寄せ、これを静める様を見せます。

「そのうえ海上の態も荒うなった」と海を覗き込むように下居して肩を脱ぎ、浪を静めようと棹を操ります。
このあたりは、流儀によって、家によって微妙に違うようなのですが、正直のところ、あまりよく覚えていません。

一度は波が静まりますが、再び波濤が高くなるとワキが立ち上がって、風が変わり嵐になったと述べます。この後のワキツレとワキの問答は省略されて(これは永謹さんの時も同じ)海上に平家の公達が浮かび出たとの詞章に続きます。

地謡の「波間に浮かびて見えたるぞや」で幕が上がり、潜るような感じでシテが登場し名乗ります。「あら珍しやいかに義経」と子方を見込み、幕前から一度幕に入って、早笛で再度登場してきます。

永謹さんの時の鑑賞記にも書きましたが、この後のシテの舞は、舞金剛の名にふさわしいダイナミックなもの。工藤さんはなかなかに舞がお上手ですので堪能した次第です。
最後はクルクルと回るようにして橋掛りを遁れていき、後ろ向きに幕に入っての留。
ホールの能でどうかなあと内心思っていたのですが、面白く拝見しました。
(68分:当日の上演時間を記しておきます)
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/833-cd093543

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。