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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

恋重荷さらにさらにつづき

立廻の後は、観世流と同様にツレに向いて恨みを謡いシオった後に、地謡との掛け合いの謡から「さてさて懲りたまへや懲りたまへ」と常座で中腰になってツレを見込む形になります。

しかしここから場面は一転し、ツレがワキ座に戻って着座する一方で、シテは地謡の「思の煙立ち別れ」で立ち、大小前から正中へ出て「霜か雪か霰か」と見廻しつつワキ正へ出ます。
この辺りの型も観世流とはけっこう違っています。

「ついには後も消えぬべしや」とユウケンをし、「これまでぞ姫小松の」とツレに向いて一礼。「葉守の神となりて」で橋掛りへと進み、「千代の影を守らん」と一ノ松で左袖を巻き上げて、繰り返す謡のうちに留拍子を踏んで終曲。
恨みを述べきったところから、一転して女御の守護神となろうという展開です。

綾鼓が最後まで恨みを残して水底に姿を消していくのとは対照的な終わり方になっていて、整理の仕方を考えさせられるところです。

恨みを残した方がわかりやすいとも思うのですが、人間の恋心なんていうのは実に複雑なもので、恋しいと思うからこそ腹も立ち、恨みにも思うわけですが、だからといって恋しい気持ちが消えてしまうわけでもなし、、落ち着いてみれば「恋しさ」を守護したいという愛情に昇華させるというのも、あり得ることか、と思った次第です。
(65分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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