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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

瓜盗人さらにつづき

そうとは知らぬシテの盗人は、再び登場してしてきます。
大藏流では三度目の瓜盗みになるため「かりそめなことは致さぬものではござらぬ」と、後悔の様子強く登場しますが、和泉流では、さる方に献上してもっとほしいと言われたのでやむなく取りに来たと言いながらも「思へば盗みほど面白いものはない」と、気楽な盗人の様子で畑に向かいます。

このため畑に着いて垣が壊れたままになっているのに気付き「さてもさても油断な畑主じゃ」などと言う始末。石田さんも、そうした盗人の剽げた雰囲気を出しています。

シテは案山子がまるで人のように良くできていると感心し、何やらに似ている・・・罪人そのままじゃと言い出します。今年は祇園会の当にあたって鬼が罪人を責める作り物を出すことになっているので、その稽古をしようと、案山子を罪人に見立て責める所作をします。
「いかに罪人、地獄遠きにあらず、極楽はるかなれ、いそげとこそ」と謡い、責メ一段。囃子が奏する中、舞台を一巡りします。
ここで囃子方は退場。

さらに役は籤で決まるので、自分が罪人の役に当たらないでもないと、今度は案山子の持つ杖につけられた綱の端を持って、謡いながら責められる所作をします。

謡に合わせて所作をしていると、途中、畑主が持った杖でシテを打ちます。驚いたシテは周りを見回しますが、誰が居るわけでもありません。
綱を引くと畑主が杖を上げ、綱を緩めると杖を下ろすので、これは良くできた仕掛けなのだと納得し、何度か試して面白い、面白いと大笑いしますが、この辺りは大藏流と同じ形です。

それではと、もう一度責められる所作を繰り返すことにしますが、その間に畑主が面を外し、杖を振り上げてシテを追い込む形で留めになります。

瓜盗人を案山子に扮した畑主が追い込むという基本形は変わりませんが、盗人の性格など、微妙なところに十郎さんの時とは違った味わいがあり、どちらもそれぞれに面白いと思った次第です。
(29分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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