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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

骨皮のつづき

住持が引っ込んでしまうと、「嬉しや嬉しや」と新発意は大喜びの様子で、『老僧が隠居して自分がこの寺の住持になった、檀那あしらいを大事にかけいと言われたので、念を入れてあしらおうと思う』旨を述べて大小前に座します。

すると間もなく小アド傘借人の竹山さんが登場してきます。
二ノ松で、この辺りの者だが雨が降りそうなのでお寺で傘を借りようと言って、一ノ松から案内を乞います。

これにシテが立ち上がて迎えに出、一ノ松あたりの小アドとシテ柱近くで応対します。
シテは「さてそなたに申して悦ばすことがござる」と言い、何でござると問う小アドに「老僧が隠居せられて今日から私がこの寺の住持になってござる」と説明をします。
嬉しくて仕方ない様子ですね。

小アドは、それは目出度いことで知っていれば人を使わしてなりともお祝い申したのにと答えますが、「ご存じないはずでござる。今日唯今のことでござる」とシテがオチをつける形。見所としては面白いオチになるのですが、小アドの方は感心がない風に、今来たのは山一つ向こうへ行こうと思うのに雨が降りそうなので傘を貸してほしいからと説明します。このチグハグな感じがなんだかおかしい。

さっそくシテは傘を取りだして小アドに渡しますが、立派な傘なので小アドはもっと粗末な物を貸してほしいと言います。シテは、老僧が秘蔵の傘だけれども貸しますと・・・檀那あしらいを大事にするつもりでか、立派な傘をそのまま持たせ、小アドが下がると早速住持に報告に行きます。

「唯今、悠樹殿が見えまして傘を貸してくれい」と言ってきたこと説明し、この間張り替えたのを貸した旨を伝えると、住持は大事にしていた傘を貸すなどということがあるものか、と怒り、そういう時は「此の中、老僧がさいて出られましたれば、折節辻風が吹きまして、骨は骨、紙は紙と吹き破ってござるによって、真ん中をみじといはへて天井へ打ち上げて起きました」ので貸せないとでも言って、貸さないものだと諭します。

シテはせっかく褒められようと報告したに怒られてしまったので、今度はぬかるまいと大小前に下がります。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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