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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

柿山伏のつづき

山伏が柿を夢中で食べていると、畑主が登場してきます。
舞台を一回りして常座へ戻ると、ちょうど渋柿を取った山伏が「渋い」と投げ、これが畑主に当たります。ちょっと凝った演出ですね。

畑主に見咎められた山伏は木の梢に隠れようと、扇を広げて葛桶の上でしゃがみ込みます。
隠れられる訳もないのですが、そんなことにも気付かない間の抜けた山伏。畑主は、ここは一つ嬲ってやろうと、まず「人かと思えば人ではない。あれは烏じゃ」と言い、烏なら鳴くだろう。鳴かぬなら弓矢で射ようと脅かします。
山伏は早速「コカー、コカー」と烏をまねる形。

次は「猿じゃ」。猿というものは人を見れば身せせりをして鳴くものだと畑主が言い、鳴かねば槍で突こうというので、またまた山伏は鳴き真似をする羽目になります。

さらに畑主は、今度は鳶だと言い出します。
この山伏の物真似、三種が決まりですが、何を持ち出すかは流儀によって、家によって様々の様子。吉住さんの時は犬、猿、鳶でしたが、いずれにしても最後は鳶になります。
鳶というものは羽を伸ばして飛ぶものだ、飛ばなければ鉄砲で撃とうと言われ、さらに「飛びそうな、飛びそうな」と畑主に囃されて、山伏は鳶のように両手を広げて飛びます。
千三郎さんの山伏、葛桶からとんぼを切って舞台上に落ちましたが、この形は観たことがありませんでして、さすがにビックリしました。隣の席の方も思わず「すごい!」と声を上げておられました。

その後は例の如く、尊い山伏に鳥獣の真似をさせ、さらには飛ばせたために腰を打った。宿に連れて行って看病せよと妙な言いがかり。
無視して畑主が帰ろうとすると、山伏が祈り出し「いろはにほへと、ちりぬるをわか」などと妙な祈りに、畑主が引かれて「悲しや悲しや」と引き寄せられてしまいます。

山伏は畑主に背負われますが、畑主は殊勝に背負った風から、一転山伏を振り落とし「知らぬゾ知らぬゾ」と逃げ、山伏がやるまいゾと追い込んで留。
吉住さんの時は、畑主が引き寄せられたところから、一転して山伏を叱りつけて畑主が追い込む形でしたので、ちょっと印象が違いますね。
(18分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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