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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鎌腹のつづき

太郎に意見した仲裁人は、太郎には、早う山へ行きおれと急かし、女房には、早う家へ戻らしめと促します。佐々木さんの仲裁人、いかにも仲裁に出た訳知りのような落ち着いた雰囲気です。

シテ柱のところで、山へ向かう太郎と、家の方に戻る女房と仲裁人がすれ違いますが、その際も、女房は太郎に早く山へ行けと食ってかかり、橋掛りでも二度、三度と振り返っては早く山へ行けと怒鳴ります。

展開そのものは山本家と同じなのですが、茂さん演じる女房が、鎌を自分が渡すと騒いだり、何度も振り返りつつ早く行けと太郎を急かせるなど、いかにも狂言の「わわしい女」ぶりで、こんな女房がいたら大変だと見所も納得するような演出です。

女房と仲裁人が退場すると太郎の一人芝居になります。
棒を担いで舞台を回り、大小前で語り始めますが、舞台を回る運びもヨタヨタとした感じで、すっかり気を落とした太郎の雰囲気。
「千吉殿」がもう仲裁に出ないと言っていたので、いつかは女房に討ち殺されてしまうだろう。いっそそれなら淵川に身を投げて死のうと、正中から堀の様子を見る形で正先に出て棒にすがって覗き込む形になります。

しかしただ川に落ちて死んだのでは、誤って川に落ちたと皆が思うかも知れない。それでは犬死になので、自分が覚悟して死んだと分かるような、百姓に似合った死に方はないものかと思案します。

そして思いついたのが鎌腹。鎌で腹をかっ切って死のうという次第で、山本則俊さんのときと同様に、腹を切れば「はらわたががらがらがら、目がくるくるくる」となって簡単に死ねると一人大笑い。まずは触れてから死のうと「地下の衆も他郷の衆もようお聞きやれ」と大声で鎌腹することを告げます。

さてこのつづきはもう一日、明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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