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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

謡本の違い・・・上掛りと下掛りの違い

上掛りと下掛りとグループ分けした時に、形として目に見えるのは、詞章の違いでしょう。これは謡本を比べてみれば分かることですが、観世・宝生の二流と、金春・金剛・喜多の三流では異なる部分が多いことは確かです。
特に節付けのない詞の部分での違いが大きいようです。



現在では各流の謡本が出版されていますが、江戸時代までさかのぼると必ずしも各流の謡本があったわけではないようで、国立能楽堂の所蔵資料などでも、江戸時代の上掛り系謡本、下掛り系謡本といった形のものが展示されています。



どうも金春禅鳳といった古い時代から、既に観世系と金春系には詞章の差異があったのだそうです。
能の曲自体は、観阿弥や世阿弥、元雅といった観世の作者たちの手になるものも、金春の禅竹や禅鳳の手になるものもあって、いずれも各流で演じられたりしていますが、もともとの詞章は当然同じだったのに、流儀としての主張があって少しずつ変化してきたでしょう。



宝生、金剛、喜多の各流が長く独自の謡本を作らず、宝生は観世の謡本をベースに、また金剛は金春の謡本をベースにしていたため、二系統の謡本になっていたようですね。



とは言え、各流それぞれの主張があって、現在ではおおよそは二系統になるものの、流儀毎の違いも少なからずあるようです。

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