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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

花筺のつづき

前後とある能なので、まずは前場。
ワキツレの男が登場して常座に立ち、男大迹(オオアトベ)の皇子の使いとして照日の前のところへ行くと述べ、橋掛りへ入って一ノ松あたりで案内を乞います。(観世流謡本では男大迹と書いていますが、他流では大跡部・大迹部と書くようです。喜多流の古い本では観世と同じ男大迹の表記が見られますが・・・)
使者役の高井松男さん、柿色の素袍上下で、右手には花筺ということで持ち手の付いた小籠に花を入れたものを下げ、胸元には文が見える形です。

ワキツレの案内に前シテが登場し三ノ松で応対する形。ワキツレは皇子が帝の位に就かれて今朝すでに都に発たれたが、文と花筺を渡すように命じられたと言ってシテに寄り、花籠と文を渡します。

受け取ったシテは名残惜しさにシオった後、文を読もうと舞台に入り下居。ワキツレは舞台に進むシテと橋掛りですれ違ってそのまま退場します。
常座で下居したシテは花籠を傍らに置き文をひらいて読む形になります。ひろげた文を右から左へとひとわたり見て「われ応神天皇の・・・」と謡い出します。(他流では文をひろげると直ぐに謡い出すようですが)
「書き置き給ふ水茎の 後に残るぞ悲しき」と文を持つ手を寄せて面を埋めるように思いを込めました。

地の上歌で文をまとめ、花筺と文を左手に持って立ち上がり、筺に右手を添えて大切に抱えるようにしてアシライでの中入りとなりました。

シテの中入りで短い前場が終わると、アシライから気分を変えるように笛のヒシギが入って次第の囃子。子方を先頭に、ワキツレ輿舁が後ろから輿を差し掛けワキの官人が供奉する形で登場してきます。子方継体天皇の一行が紅葉狩りに訪れた設定です。

一同は舞台へ入り、そのままの形で次第を謡い、ワキが正面からややワキ正へ向いてサシ、さらに上歌と謡って、輿舁は鏡板の前にクツロギ、子方はワキ座で床几に、ワキは地謡前に下居して後シテの出を待ちます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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