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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鵜飼さらにつづき

「湿る松明振り立てて」と立ち上がったシテは、「この川波にばっと放せば」と左手に持つ扇をさっと差し出して広げ、続く地謡に合わせて鵜を使う様を仕方に見せます。
この中入り前の部分、鵜ノ段と言われるところでこの曲の見せ所。

「底にも見ゆるかがり火に、驚く魚を追い回し」と、小書きが付いたため、通常は松明を振りつつ目付へ出るところを橋掛りへと向かいます。
「かづき上げすくひあげ」と扇で魚を掬い、「罪も報いも」と二ノ松で開き、「生簀の鯉やのぼらん」と松明を降ります。
「小鮎さばしるせせらぎに」と川面をのぞき込んで見回す形。「不思議やな篝火の」と再び松明を上げて見る形から、「燃えても影の暗くなるは」と下を照らして見込む形。

そして「月になりぬる悲しさよ」と松明と扇を捨ててモロジオリし、ゆっくり橋掛りを戻って「闇路に帰るこの身の、名残惜しさ」と一ノ松でワキを見込んで三四足ツメ、戻してそのまま中入りとなりました。

常の形ではこのシテの中入りの後はアイの居語りになります。
しかし真如ノ月の小書きでは、ここはアイが登場せず早装束で後シテが登場します。
とはいえ、いくら早装束といっても、中入りで入って直ぐに出るのは無理ですから、少しでも時間を延ばす感じになります。
橋掛りの途中でワキを見込んで中入りするため、幕にはすぐ入ってしまうのですが、送り笛を幕に入ってからも吹き続ける感じで時間をとります。まあ、この日は特設舞台でしたから橋掛りが大変に短いという要因もあるのでしょうけれども、それにつけても、長めに吹き続けた感じです。

さてこのつづき、明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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