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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鵜飼さらにさらにつづき

中入り後の時間を延ばすためか、ワキ、ワキツレの待謡も、直ぐには謡い出さず、まずはワキが立って「ただ今の老人の、ふしづけにされし鵜使いの云々」と、供養すべき由を語り、これにワキツレが答えて二人が立ち上がり、地謡前に正先を見る形であらためて下居して待謡を謡い出す形になっています。
待謡もワキ・ワキツレの謡としてはゆっくりめ。待謡はさらさらと謡われるのがおおかたの形ですが、ここでも時間が延ばされている感じです。
法華経の経文を一つの石に一字ずつ書き付けて川に沈め弔いをすると謡って、後シテの出になります。続いて早笛が奏されますが、これも最初はゆっくり目です。

早笛の途中で半幕になり、シテが下半身を現します。残念ながら私の席は見所左寄り、橋掛りの方だったので、幕を巻き上げている後見の浅見真州さんの姿はよく見えたもののシテの姿は見えませんでした。

様々なところで時間は引き延ばされている感じでしたが、それでもこの半幕まで、中入りしてから十分経っていなかったと思います。これはやはり見所としては驚きを禁じ得ないところで、そういう演出と知っているために驚き半減の部分もありますが、初めてこの小書きが演じられたときは、おそらく見所も大きな驚きをもって見たことでしょう。
金剛流にも早装束の小書きがあるようですが、同様の演出のようです。

さて半幕が下ろされた後、改めて幕が上がり早笛の軽快な調子の中、後シテの地獄の鬼が登場してきます。
この曲では、前シテと後シテが別人格となっていて、前シテの亡霊を悟りの世界へ送る者となっています。
前後が別人格である能も養老や船弁慶をはじめ少なからず存在しますし、そんなに珍しいことではありませんが、一説にこの曲は、古くは前シテが舞台に残ったままで後シテが登場する形態だったのではとも言われています。

このあたり、明日、もう少し考えてみたいと思います。
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