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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大原御幸もっとつづき

ワキの問いに阿波内侍は女院が局を伴って花摘みに出掛けた旨を答え、法皇は舞台に入ってワキ座で床几にかかります。
内侍が立ち上がって女院の帰りを確かめるように正中へ行きかかると、法皇が内侍に何者かと問いかけますが、これに内侍が信西の娘と答えてシオルところも風情があります。金井雄資さんらしい深みのある謡。田崎さんの法皇はさすがに貫禄があって、独特の謡が雰囲気を盛り上げる感じです。

後シテはアシライ出。大納言局を伴い杖をついての登場です。
ワキ座で床几にかかった法皇と、座したワキ中納言。藁屋のところに阿波内侍、橋掛りに後シテと大納言局。法皇、女院、局と内侍、四人が花帽子の姿で舞台に展開しますが、それぞれの装束が微妙に異なり、一幅の絵を見るような感じです。

シテは静かに橋掛りで謡い、我が子である安徳天皇や、母である二位尼、その他平家一門の成仏を祈って「南無阿弥陀仏」と謡いますが、徐々に面を伏せてつぶやくような謡でした。
「や」と正中の方を見て穏やかに声を発し、舞台の方を聞くような感じで「庵室のあたりに人音の聞え候」と局に言い、局がシテと向き合います。この間に内侍と法皇が立ち上がりますが、内侍はシテと局の姿を確認し下居して法皇に向かい、女院が戻った旨を告げます。
法皇は橋掛りを見やって、内侍にいずれが女院、大納言の局かと問いかけます。一方のシテは二ノ松で床几にかかって待つ形。
内侍が橋掛りに向かい一ノ松で下居して女院に法皇の御幸を告げます。シテの詠嘆から地謡の下歌、上歌となり「一念の窓の前に」で内侍が立ってシテに寄り花籠を受け取って舞台に戻ります。笛座前に籠を置いて内侍が下居すると「なほ思い出の涙かな」とシオったシテが立ち上がり、ゆっくりと大納言局ともどもに橋掛りを歩みます。
上歌の謡いっぱいにシテは静かに常座に出、大納言局はそのまま舞台を進んで地謡前に着座します。
いよいよ女院と法皇の対面となりますが、このあともう一日明日につづきます。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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