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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

小督・・・つづき

中入りの後はツレ小督の局の出となりますが、それに先だって片折戸と柴垣の作り物が出されます。
観世は作り物を出すのが先なので、ツレ・トモ・アイの順に並んだ一行は囃子なしで登場し、ツレが舞台中央を仕切った片折戸を開けて、トモと脇座に着します。
ツレの唐織が紅系に対して、トモは水色系が主の唐織りと対比が綺麗です。



このツレ一行の出から後シテ一声の前までは、世を忍ぶ小督の局がアイの女の求めで琴を弾きながら、身を嘆く哀切深い場面。
後シテの出から駒の段、シテが小督の局を捜し歩くのが次の場面。
そしてシテが招じ入れられて、文のやり取りから男舞を舞って去るまでの長い場面・・・と、おおよそ後場は三つの場面に区切れるますが、複式夢幻能とは違った、より後代に通じる劇作かなあ、と思いますが・・・。



西村さんのツレ、格の高さが出ているように感じました。
このツレはなかなか難しいところかな、と思います。あまり悲しみ、想いが強く出過ぎると、シテを仲国にした作者の意図と違ってしまうような気もしますが、良い具合だったかな、と思いました。



後シテは橋掛りを進んで一ノ松あたりで一声。観世流以外では前シテが直垂上下で後シテで狩衣に装束を替えたと思うのですが、肩を上げただけで前場と同じ装束です。
地頭、銕之丞さんの引っ張りもあるのかもしれませんが、全体にゆったりめの運びで格が高い雰囲気を感じます。
舞台に入ってからの駒の段も十分聴かせる感じで風情がありました。清水さんの直面、全く表情が動かず、プロだから当然とは思うものの、まるで面を着けているような感すら受けます。
遠い世阿弥の時代には表情を作った役者が多かったようで、このあたりを戒めた伝書もありますね。
・・・ちょっと長くなったので、もう一日つづきを

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