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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鶏聟のつづき

何某に案内を乞うと、三のアド高澤祐介さんが笛座前から立ち上がり迎えに出ます。何某はシテの出で立ちを綺麗だと褒め、シテが今日は聟入りをすると答えてやりとりになります。

シテは、自分はいまだかつて聟入りしたことがないが、聟入りの辞儀作法は難しいそうで、あなた様は節々聟入りして御巧者であろうからどうぞ辞儀作法を教えてほしいと頼みます。これに対して教え手は、人聞きの悪いことを言う、自分がいつ節々聟入りしたかと問い直します。

聟入りというのはどうやら当時の風習で、嫁取りをして最初に聟が舅のところに挨拶に行くことをいうらしいのですが、これが分からないと、この話いささか混乱しそうです。

さて案の定、シテは舅のところに行くことがすべて聟入りと思い込んでいたようで、教え手に、度々舅のところへ行くとおっしゃるではないかと返します。
もちろんこれは折節の見舞いであって、聟入りというのは一代一度のものだと教え手は聟に諭し、シテは「すれば私は粗忽なことを申しました」と詫びて、教え手がシテに聟入りの辞儀作法を教えることになります。

書き付けを見ないと教えられないのでそのまま待っているように、とシテを待たせた三のアドは「世にはうつけた者があればあるものでござる」と独りごちし、さんざんなぶってやろうと言ってシテに向かいます。

教え手は、聟入りの辞儀作法には大昔、中昔、当世様と三つあるがどれがよいかと問い、シテが当世様がよいと答えると「わごりょは聟入りをすれば、分別までが上がっておりある」とシテを持ち上げて、当世様の聟入りを教えることにします。

舅の登場から、大昔、中昔、当世様の三つの作法のうちでどれを教えるというところまでは、音曲聟や懐中聟と全く同じ展開ですね。
さてこのつづきはもう一日
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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