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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鶏聟さらにつづき

当世様を教えると言った教え手ですが、シテに突然、鶏を飼ったことがあるかと問います。シテが子供の頃に飼ったことがあると答えると、それならば簡単で、舅のところに行ったら鶏の鳴く真似や蹴合う真似さえすれば良いのだと教えます。さらに鶏のとさかに似た烏帽子があるから貸してやろうと言って、聟の士烏帽子を外して洞烏帽子を代わりに着けてやります。

シテは舅のところへ向かうと言って出かけ橋掛りまで進み、この間に三のアドは切戸口から退場してしまいます。
さてシテは一ノ松で舅の家に着いたので鶏の真似をしようと言い、くうくうくうくう、こーけーと、両手をばたつかせながら二度ほど鶏の鳴き真似をします。

これに太郎冠者が、いこう表が騒がしいと見に出て聟を見つけ、どなたかと尋ねます。聟は本日聟入りに来た旨を述べて中に通されますが、ここから節をつけて「聟は舅の家に行き・・・」と謡いつつ常座へ出てくうくうくうくう、こーけーと再び鶏の真似。

これに舅と太郎冠者は大笑いしますが、舅は直ぐに「聟殿はつっとりちぎ者と聞いた。誰ぞなぶっておこしたものであろう」と推察し、聟の恥は舅の恥、舅の恥は聟の恥というので、自分も聟と同じようにするから下々までけっして笑わぬようにと太郎冠者に言いつけます。
そして自分もまた士烏帽子を外して洞烏帽子に着け替え、節をつけて謡いつつ聟の前に出ます。
この後、二人で舞台を回ったりしつつ、鶏の鳴き真似を見せ、「舅はうちに入りければ」と舅が先に退場。残ったシテは「聟は聟入りしすまして。とき作って帰りけり」と留になりました。
ばかばかしいと言えばばかばかしいのですが、なんとも良い味わいの一曲でした。
(24分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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