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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

薩摩守のつづき

天王寺に参るには、神崎の渡を通らなければなりません。茶屋は「かくれもない大河」なので舟でなければ渡れないが十町の渡し賃がかかると言います。
この十町、国立能楽堂の企画公演では字幕表示があり、前の席の方の画面をふと見ると(私は表示しておりませんでしたので)「十町」の表記がされていました。しかしどんな単位なのか見当がつきません。

狂言ではよく「疋」という単位が出てきますね。太郎冠者が宝物を手に入れて、売り主に値段を問うと「万疋でおりゃる」などと使われます。疋は十文にあたるんだそうで、万疋なら十万文ですが、銭千文が一貫文ですから百貫文ということになります。江戸時代には百疋で金一分という話もあったようです。たしか銭四貫文が金一両に相当したはずで、一両が四分ですから一分が千文、つまり百疋という計算でしょうね。金、銀、銭の換算は実際は相場によるので必ずしも固定的ではありません。目安ということです。

鎌倉時代の終わり頃には一疋が米一升だったという話もあり、もしそうなら今の値段ではどうでしょう、米もピンキリですが1000円くらいでしょうか。
一方で江戸時代には団子一串が四文だったという話もあります。実はもともと団子は一串に団子が五個で五文だったのだけれども、四文銭が出来たときに団子四個を一串にして四文に値下げしたのだという話です。たしか甲子夜話かなんかにあった話と思いますが、今は団子って一串100円から200円くらいですかね。それから計算すると一文が25円から50円くらい。その十倍なら250円から500円くらいということになります。
もっともこうした換算はあまり意味がないのはご理解いただけるとおりで、なにぶん物価以前に生活内容が全然違うわけですから、例えばこんな仮定を置けばという程度の話です。(でも万疋って上から計算すると250万から1000万くらい。家来一、二人を使っている主人が宝を求める値段としては、案外いい線いってるかもなぁと思えますが)

さて話が妙な方にずれてしまいました。十町という単位がよく分からなかったという話を書きたかったのですが・・・ともかく、全く持ち合わせのない出家は払うことが出来ません。それでは舟に乗れないので、ここから伏し拝んで帰るとばかりに、座り込んで合掌します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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