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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大仏供養のつづき

シテはサシから、下歌、上歌と謡い、春日の里にやってきます。上歌の終わりで笠を取り、南若草辺に着いたので母の行方を尋ねようと語って、後見座にクツロギます。
シテがクツログと同時にツレ母の謡い出し。我が子の景清は何処に行ったのか、もう一度会わせてほしいと神仏に祈ります。

シテは立ち上がって常座に出「いかに案内申し候」と声をかけます。
この声にツレは立ち「わが子の声と聞くよりも・・・」と待ちかねた様子で謡い出しますが「景清なるかと喜べば」と言う詞に、シテが「暫く」と留めにます。
世をはばかる身であり、母はシテを邸内に招じ入れ、シテが正中に両手着いて座し、ツレはワキ座に着座します。

ツレの問いに、シテはこれまで西国方に居たが宿願あって清水に一七日籠もり、大仏供養があると聞いたのでやってきた由を語ります。
ツレはこれを喜びますが、一方、世の人が言うには景清が頼朝を狙っているというが、これは本当かと問いかけます。

シテは「思いも寄らぬこと」と、はぐらかしつつも、西海に散った一門の弔いになるならばと意味深長な言葉を返します。これにツレは老いの身を見届けてほしいと述べますが、これを受けて地謡が、西海に没した教経の供も出来ず、身を隠さねばならぬ自分の心の内も察してほしいと景清の心を謡います。

さらに上歌になりますが、この「一門の舟のうち」で始まる上歌は、お気づきの方も多いと思うのですが「景清」で謡われるのと同じもの。全く同じ謡が別な曲に入っているというのもあまり聞かないのですが、上歌の終わり「麒麟も老いぬれば駑馬におとるが如くなり」は印象的な謡です。

シテはツレを向き暇乞いをして、地謡の「柞の森の雨露の」で笠を持って立ち上がり、常座から後見座に至り、笠を被って橋掛りへと向かいます。「悲しむ母の門送り」でツレも立って見送る形。シテは一ノ松で一度振り返り、シオリつつ橋掛りを進みます。
ツレ母はワキ座でシオリ、アシライでシテは歩みを速めて幕に入り、ツレも退場します。このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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