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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六浦つづき

シテ、ワキの問答から、シテは自らがこの木の精であると明かします。そして地謡の「夕の空も冷ましく」の謡で一度四、五足前に出てワキ正方から常座へ戻り、振り返ってからあらためて送り笛で中入りとなりました。

シテの中入りでアイが出て、常座で「称名寺の門前に住まいする者」と名乗ります。目付に出たアイはワキ一行を見つけ型の如く問答になります。為相と楓の話をアイが整理して退場するとワキの待謡。

待謡の最後に笛のヒシギがあって一声の囃子に。後シテの出になります。
後シテは紫の大口に薄い浅葱の長絹。面はやや歳のいった雰囲気になりますが、草木の精ということか、生々しさがありません。
常座で「あらありがたの御弔いやな」と謡い出します。ワキ僧の一行の夢に現れたということなのでしょう。夢を覚ますなと謡います。このあたりの感覚は中世の人たちのものなのでしょうけれども、夢と現実とが一体となった不思議な世界が現前に示されるような感じがします。

クリから地謡にあわせてシテはゆっくりと大小前に進み、掛け合いの謡から地謡の「千本の花に如くはなし」で扇広げてユウケンし、クセになります。舞グセで、曲舞の基本的な形をなぞりますが、「仏果を得しめ給へや」ち大小前でワキを向き、太鼓が入って、シテ「更けゆく月の夜遊をなし 地「色なき袖をや、返さまし と序ノ舞に入っていきます。

なんだか久しぶりにすてきな序ノ舞を観た感じがしています。こういう雰囲気が私は好きなのかもしれないと思った次第。
序ノ舞を舞い上げると、シテのワカ、地謡が受けて最後の部分。「明け方の空の」と目付で雲扇。「散るもみじ葉の」で常座から羽根扇と、優しい型が続きます。最後は常座で左袖を返して留め拍子。草木の精ものは、あまり好きではないと自分で思い込んでいたのですが、そんなことはないなあと思った一曲でした。
(79分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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