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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

竹生嶋参 高野和憲(五雲会)

和泉流 宝生能楽堂 2008.10.18
 シテ 高野和憲
  アド 月崎晴夫

アドの主人が長上下で登場してきます。シテ太郎冠者は常の如く狂言上下で、大小前に控えます。
主人は常座で、一人召し使っている太郎冠者が、自分に断りもなくどこかへ出かけてしまった。帰ってきたようなのだが挨拶にも来ないので、折檻を加えようと言って、太郎冠者の家に向かいます。

この始まりどこかで聞いたような、と思えば先日の富士松と同じですね。
この、一人召し使っている太郎冠者が、断りもなくどこかに出かけてしまい、これを叱りに主人が太郎冠者の私宅に趣くという形は、文蔵や二千石、富士松など、皆共通になっています。

太郎冠者の家に着いたという設定でワキ座に立った主人は、扇で顔を隠すようにして案内を乞います。太郎冠者は常座に出て、夕べ帰ってきたばかりなのに早くも誰かが尋ねてきたようだと返事をします。

ここからのやりとりは、アド「物もう」シテ「どなたでござる」と正中あたりまで出ます。アド「しさりをれ」と扇でシテ太郎冠者を指し、シテは驚いて「はあ」と常座まで下がって平伏します。
アド「俄の慇懃迷惑いたす、ちとお手をあげられい」シテ「これは何とも迷惑に存じまする」アド「おのれは此中、誰に暇を乞うて何方へいた」シテ「さればのことでござる、お暇の義を申上うと存じてはござれども、一人召し使わるる下人のことでござるによって、申上げたりともやはか下されまいと存じて、忍うで○○を致してござる(○○は曲によって竹生嶋詣や富士詣など)」
これにアドは気色ばんで「やら珍しや、一人召し使ふ下人が○○すれば、主に暇を乞はぬが法ですか」と、小刀の柄に手をかけ斬ろうとする形になります。

しかし「憎いやつの、きっと折檻を加へようと思うて、これまでは来たれども、○○したいとは××(曲によって)このたびはゆるす。そこを立て」と一転して許すことにします。これにシテは「夫れはジョウでござるか」アド「弓矢八幡助くるぞ」と確認すると
シテ「やら心易や」と両手で舞台を叩いて安心した様になります。
アドは「なんと今の間は窮屈にあったか」とシテに問い、シテは「いつものご気色とは違いまして、しはお手討ちにも合いましょうかと存じて、身の毛をつめて居りました」と返します。
若干の違いはあろうかと思いますが、和泉流だと概ね各曲ともこんな展開のようです。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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