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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

竹生嶋参のつづき

さて一昨日書いたように、型どおりに太郎冠者は許されます。実は主人が竹生嶋詣の話を聞きたいからで、このあたりも富士松や文蔵など、他の曲も同じですね。

主人は竹生嶋に詣でる際に何か変わったことはなかったかと太郎冠者に問います。すると太郎冠者、雀と烏は別の鳥と思っていたのだけれど、親子だったという話をします。
主人が訳を聞くと、雀が烏の側に行って「ちち、ちちと鳴く」すると烏が「こーかー、こーかー」と鳴くのであれは親子に違いないと太郎冠者が言います。

さすがに主人もあきれて、別な話はないのかと問い直します。
そこで太郎冠者は神前の傍らに大きな芝があって、龍(たつ)、犬、猿、蛙、蛇(くちなわ)が集まっていたという話を始めます。龍が言うには、身共は所用ござるによってこのお座敷をタツです、と話します。
これを聞いて主人は龍の秀句になっていると大喜び。次の犬はどうだったかと尋ねます。
これに太郎冠者は、犬は、お座敷をいぬるです、とまた秀句で返します。
さらに猿はお座敷を去るです、蛙はお座敷をかいるですと続けます。

主人はさらに喜んで、さて次は何だったかと太郎冠者に問います。すると太郎冠者は「いやもうござらぬ」と答えますが、主人がそんなことはあるまいと思いだし、蛇(くちなわ)はなんだったかと問います」

しかし太郎冠者は、人の話を聞いてふと言ってみただけなので、くちなわの秀句に詰まってしまっています。主人に催促されて「先ずくるりくるりと輪になって」とやむなく話し出し、「鎌首もっ立てて、先ずお座敷を立です」と答えますが、これは龍の秀句だろうと主人は許してくれません。
困った太郎冠者「石蔵の中へぬらぬらです」と答え、主人が叱って留。

前段の部分は多くの曲と共通ですが、後段の秀句のばかばかしさは、他曲にない形ですね。
(17分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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