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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

井筒のつづき

在原寺はかつて天理市にあったのだそうですが、明治を迎える頃に廃寺となり、その場所に現在は在原神社が建っています。(在原寺というお寺が愛知県の八橋にありますが、こちらは大和の在原寺から業平の分骨を受けたという言い伝えはあるものの別の寺。臨済宗でザイゲンジと読むそうです)

大和の在原寺までやって来たと正中へ出たワキ僧は、ここはいにしえ在原の業平と紀有常の娘夫婦が住んだ場所であると下居して偲び、数珠を出して合掌し二人を弔おうと謡ってワキ座に着座します。

すると次第の囃子でシテの里女が登場してきます。
紅白の段になった唐織を着流しに、右手に数珠、左手には木の葉と水桶を持って出、常座で次第を謡います。この後のサシ、下歌、上歌は省略されました。この日は小書きがついていませんでしたが、さてもともと金春ではサシから上歌までを省略するのか、この日の番組の都合なり、シテの考えなりで省略されたのか、その辺りは不明です。
次第を謡い終えたシテは常座に膝をついて木の葉を置き、地取りの間に合掌してから常座へと戻ります。

ワキが古塚に回向すると見えるのは一体誰かと問いかけます。
これにシテは、この辺りに住む者だが、この寺は在原の業平に縁があり、花水を手向けて跡を弔っているのだと答えます。「妾も委しくは知らず候へども」などと妙に言い訳するのも不思議な感じです。

ワキはシテに、業平にゆかりある身かと問いますが、業平は当時でさえ昔男と呼ばれた人なのに、今は遠き世となって故もゆかりもあるはずがなかろうと、シテは実に上手くはぐらかします。
そして続く地謡の上歌で、シテは舞台を一回りし、業平の昔を懐かしむ風情を見せます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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