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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

井筒さらにつづき

観世流だと上歌の後に、ワキが業平の物語をさらに詳しく語るように求め、シテは正中に下居して、クリ、サシ、クセと業平の物語が続く形になりますが、この日は上歌の終わり「跡懐かしき景色かな」でシテは大小前でワキの方を向いて、二足ほど下がって下居。囃子が手を打ってクリが謡い出されると、シテは下居したまま正面に向きを変えて、謡が続く形になりました。
クリ、サシでは高安通いの話が謡われ、クセで筒井筒の話が謡われますが、居グセでシテはずっと座したまま謡だけが続きます。

この筒井筒の話は伊勢物語二十三段に出ていて、高安通いの話も井筒の子供達が長じてのこととしてこの段に書かれています。有名な段ですし、古文の教科書にもよく取り上げられる部分ですが(私も最初に読んだのは高校の教科書でした)、なかなか深そうな話です。
ただ高校生の頃から、なんでこの井筒の男と女が業平と有常の女なんでしょうねぇと、なんとなく納得いかない感じがしています・・・二十三段は「昔、ゐなかわたらひしける人のこども」で始まり、これが業平と有常の娘といわれても「はあそうですか」と腑に落ちない感じです。

それはさておきクセの後はロンギになり、シテは自ら有常の娘、井筒の女であると明かして姿を消してしまいます。(中入り)
シテが中入りするとアイが登場します。アイは和州櫟本の者と名乗り、在原寺に日参すると言って目付まで出てワキ僧を見つけます。

アイはワキの尋ねに応じて業平と有常の娘のことを語り、型通りに回向を勧めて退場します。そしてワキが進み出て待謡。
「夢待ちそへて仮枕、苔の莚に。臥しにけり」と夢を待ちつつ眠りに入ります。夢が異界との扉を開くという中世の人たちの思想なのでしょうね。シテがワキに夢を覚ますなと呼び掛ける曲もありますね。
さてこのつづきもう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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