FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

融 笏ノ舞 山中一馬(金春会)

金春流 国立能楽堂 2008.11.09
 シテ 山中一馬
  ワキ 工藤和哉、アイ 山本泰太郎
   大鼓 安福光雄、小鼓 曾和正博
   太鼓 小寺佐七、笛 藤田次郎

融は好きな曲の一つで、このブログでは一昨年の浅見真州さんが舞われた十三段之舞の際の鑑賞記を載せています。
金春では山井綱雄さんの融も拝見していますが、今回は笏ノ舞の小書き付。笏ノ舞の小書きは宝生流や喜多流にもあるそうですが、笏を持って出るというのは共通としても流儀によって演出はけっこう異なっているようです。その辺りも触れてみたいと思います。なおこの日、太鼓が助川治さんから小寺佐七さん代演となりました。

まず名乗り笛でワキの工藤さんが出てきます。藤田次郎さんの笛、大変きれいです。名乗り笛が良い音色で聞けると、一曲全体への期待が高まるような感じがします。

ワキ僧は東国から都に上る旨を語り、下歌、上歌と謡って都に着き、六条河原の院に暫く休もうと言ってワキ座に着座します。

笛のヒシギから一声の囃子になり前シテの登場。無地熨斗目に水衣、腰蓑を着けて水汲み桶を担いでの出、特段、常の融と変わったところはありません。
一セイ「月も早、出で汐になりて塩釜の、うらさび渡る夕べかな」と謡い、まとめていた桶を放して下げる形になります。

山中一馬さんは、桜間右陣さん(当時はまだ桜間真理さんを名乗っておられましたが)や桜間金記さんのツレで何度か舞台を拝見していますが、シテでは初めてです。
融の前場は月をめぐっての風情ある展開ですが、山中さんは声も良く、丁寧に謡われていて好感が持てました。金春の謡はシテ方五流の中でも一種独特の旋律で、それがまた興味深いところですが、金春の謡の良いところが出ているような感を受けました。

この後、サシから下歌、上歌が略されて「あまりに苦しう候ほどに、しばらく休もうずるにて候」と言って桶を置き、常座に立つとワキが声を掛けます。
ワキ、シテの問答となりますが、このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/984-8fcebbe9

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-07 | »
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。