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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

松虫 梅津忠弘(喜多流自主公演能)

喜多流 喜多六平太記念能楽堂 2008.11.23
 シテ 梅津忠弘、ツレ 大島輝久
  ワキ 舘田善博、アイ 吉住講
   大鼓 佃良太郎、小鼓 森澤勇司
   笛 藤田貴寛

金春会の記録を終えまして、今日からは十一月の喜多流職分会自主公演能です。まず最初は松虫。
友情を扱った曲・・・ということになっているのですが、ここでいう『友』とはいろいろと意味も考えられましょう。いずれにしてもなんだか不思議な話です。
まずは名宣笛でワキ館田さんが素袍男の姿で登場してきます。津の国阿倍野の市で酒を売っているのだが、若い男達がやって来ては酒宴をして帰って行く。今日もやってくるかと待ってみようと言ってワキ座に着座します。

囃子が次第を奏し、ツレの大島さんが先に立ち、シテが登場してきます。
観世流や宝生流ではシテとともに三人ほどの若い男が登場するのですが、喜多流ではツレが一人だけで、無地熨斗目に深草色のヨリの水衣を肩上げにし、橋掛りから正中まで進みます。
後から登場するシテは段熨斗目に白大口、深草色のこちらはシケの水衣を着けおり、笠を被らず直面のままです。橋掛りから常座まで進み、二人向き合う形になって「もとの秋をも松虫の音にもや友をしのぶらん」と次第を謡います。
なかなかに良い雰囲気の謡です。ツレの大島さんは美声ですね。

古今集仮名序に「松虫のねにともをしのび」という詞がありますが、これに基づく中世の説話の中にこの曲のような話が出てくるのだそうで、どうやらこの辺りを出典にしている曲のようです。(ちなみに仮名序のこの後は「たかさご すみの江のまつも あひおひのやうにおぼえ」と続きますが、この部分は「高砂」の基になったと言われていますね)

次第の後、地取りでツレが正面を向き、続いてシテのサシ。二人向き合っての下歌、上歌と続き、秋の朝風に吹かれつつ阿倍野の市へやって来たと謡います。上歌の終わりにツレが目付の方へ、シテは常座から大小前へと進みます。

このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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