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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

酢薑 野村萬(喜多流自主公演能)

和泉流 喜多六平太記念能楽堂 2008.11.23
 シテ 野村萬
  アド 野村万蔵

酢薑は一昨年の10月に竹山さんと月崎さんのシテ、アドで観たときの鑑賞記を書きました。今回も同じ野村家の酢薑ですので基本は同じです。
アド津の国の薑売りが先に登場し、藁苞のようなものを棒の先にくくりつけて肩に担い、都に売りに行くと言って舞台を廻りワキ座にクツロギます。

代わってシテ、和泉の堺の酢売りが出て常座で名乗り、酢の効用などを語りつつ舞台を一回りして常座に戻ると、こちらは竹筒をくくりつけて肩に担っていた棒を持ち替え、先に出して売り歩く形でワキ座の方へと向かいます。

この酢売りを薑売りがとがめて問答となっていくわけですが、何度も観ている曲にも関わらず、やはり何度観ても面白いという次第。
わけても萬さんと万蔵さんの笑いは、それぞれに独特で、ついつい引き込まれてしまいます。
今回、よくよく聞いてみると、二人が辛いと酢の秀句を言い合って大笑いになるという決まりの型のところ、二人同時に笑い出すのですが、万蔵さんの笑いの方がやや繰り返しが早く、シテ萬さんが笑っているうちに「さあさあおりあれ」とアドが声を掛ける形になっています。このタイミングは、二人笑うたびに同じでしたので、計算した上でのやりとりなのでしょうね。

前回も書きましたように、流儀によって、家によって、様々に演出されているようなのですが、前回と今回は同じ野村家ということで、特段の違いはありません。
今回聞いていてそう言えばと思ったのは、シテの言葉の方が「す」を無理にも入れている感じがするところで、例えば先祖の酢売りが推古天皇の御代に御門に参った際のところで「かすこまって(当然、畏まってでしょう)」や「巌の上に亀あすぶ(遊ぶ)」など、他にもいくつか、こうしたところに気付きました。
(19分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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