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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

龍田さらにつづき

ワキの問いかけに、シテは当社は紅色を愛でるによって紅葉を神木としている由を答えます。ワキはこの明神に参る有り難さを謡いつつ、下居して宮に向かって合掌し、地謡がこれを受けますが、下歌でシテもワキにならうように宮を向いて下居し合掌し、上歌の「殊更にこの度は」で着座のままシテは正面に、ワキは目付方に向きを変えます。

夕暮れの龍田の嶺を見上げ、冴えを増す川音を聞く風情が謡われますが、「いざ宮めぐり始めんとて」で、二人は向き合って立ち上がり、ワキはワキ座に着座し、一方のシテは舞台を廻ります。
そして実は自分は龍田姫であると名乗って、扇を広げつつ目付に出、「社壇の扉を押し開き」と開いた扇で戸を押し開けるようにして、作り物に中入りします。

シテが中入りするとアイの所の者が出、常の形の如くワキ座に座したワキの一行を見つけて、ワキの求めによって龍田明神の謂われを居語りに語ります。語り終えたアイは、重ねて奇特を見るようにワキに勧めて退場し、ワキ、ワキツレの待謡が謡われて、出端の囃子となります。

出端の最後に作り物の中でシテが「神は非礼を受け給はず 水上清しや龍田の川」と謡い出し、地謡の「和光同塵おのづから」で引廻しが下ろされて、床几にかかったシテが姿を現します。

後シテは薄黄の大口に紫の舞衣、紅葉の付いた天冠の装束で、龍田姫が姿を現した形。地のクリの謡(喜多流ですから序ですかね)で瀧祭の神と龍田の明神が同体であると謡われ、サシで民が安全に豊かなるのも当社の故と神威を謡い、クセになります。シテは作り物を出て、クセの謡で舞います。

古歌を引きつつ、クセを舞い上げると「さるほどに夜神楽の 時移り事去りて」と時刻が移り、月も霜も白くなるなる中に、幣を振り「謹上再拝」と神楽になります。

神楽を舞上げたシテは、「ひさかたの月も落ち来る 瀧祭」と謡い、夜が明け始めるころ、神は上がらせ給いけりと、常座で留拍子を踏んで終曲となりました。
神楽でトラブルはありましたが、秋の曲である龍田らしい良い舞でした。
(90分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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