能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

桧垣またつづき

さて地謡の後、ワキは、声のみが聞こえるが姿を現してほしいと言い、シテがそれでは姿を現して御僧の御法を受けようと答えます。ワキが早く姿を現すようにと促す声に、後見が引廻しに手をかけて下ろし、檜垣藁屋のうちにシテが姿を現します。藁屋の左右には檜垣が組まれていて、なるほど檜垣藁屋というのはこのことかと納得しました。

ワキは、今も執心の水を汲む輪廻の姿が見えて、いたわしいと言い、シテは罪の深さ故に苦しみ「熱鉄の桶を荷い」と謡いつつ、桶を持ってやや右に向き「猛火の釣瓶を提げて」と下を覗く型。「その水湯となって我が身を焼くこと隙もなけれども」と謡いつつワキを見ますが「この程は御僧の知遇に引かれて 釣瓶はあれども猛火はなし」と言い、ワキも因果の水を汲み、執心を振り捨てて浮かぶようにと諭します。
シテ、ワキ掛け合いに謡い、地次第「釣瓶の水に影落ちて 袂を月や上るらん」でシテは立ち上がり作り物を出ます。

薄い納戸色のような色大口に、紫か茶か判然としないような複雑な色の長絹。地取りで右に回って斜め後ろを見き、後見に水桶を渡して中啓に持ち替えると、クリで左を向いて藁屋の前に戻ります。

シテサシ「氷は水より出でて水よりも寒く」、地謡「青きこと藍より出でて藍より深し…」と謡い、シテ「いや増さりする思の色」地「紅の涙に身を焦がす」で左、右と足を引き、左手で片シオリ。

クセ「釣瓶の懸縄繰り返し憂き古も…」で六足ほど出ると左の手を前に出してワキを見、右手と代えて右に向き、正に直すと二足ほど下がり「紅顔の粧舞女のほまれもいとせめて」と目付柱に向かって二、三足、正に直すと左に回り「翡翠のかづら花萎れ」と大小前に戻って正を向くと「桂の眉も霜降りて」と六足ほど前に出ます。
「みずにうつる面影老衰 影沈んで」と左、右と袖を重ねて身を抱く型。「翠に見えし黒髪は土水の藻屑塵芥 変わりける身の有様ぞ悲しき」に扇上げて髪を指し、直して片シオリ。右から廻って大小前に行き「思ひ出づればなつかしき」と扇を広げると「その白河の波かけし」と打込ます。
クセ上げ端のところですが、このつづきはもう一日明日に
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